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Q&A┃コオロギの安全性について

コオロギの安全性

私たちが提供しているコオロギの安全性について。

コオロギには細菌のリスクがある
というのは本当でしょうか?

コオロギの生体内には、好気性の一般細菌に加え、セレウス菌などの耐熱性の芽胞形成菌が存在する場合があることが知られています。

そのため、弊社で製造しているコオロギパウダーやコオロギエキスといった、食用コオロギを加工した食品原料(以下、コオロギ原料)は、耐熱性芽胞形成菌も死滅させることができる高圧蒸気(一般的な殺菌条件である2気圧・121℃・20分と同等以上の殺菌強度)による殺菌を行っています。

弊社では、上記の殺菌工程を経たコオロギから、一般細菌はもとより、耐熱性芽胞形成菌が検出されないことを確認しています。

コオロギがアレルギーを引き起こす
可能性があるというのは本当でしょうか?

コオロギにはエビやカニに類似する成分が含まれており、同様のアレルギー症状を引き起こす場合があります。 一方で、現在の食品表示に関するルールでは、小麦や卵、大豆などをはじめとした28品目以外は、アレルゲンとして表示枠内に記載することができません。 そのため、弊社のコオロギを使用した商品では、「コオロギには、エビやカニに類似した成分が含まれます。エビやカニアレルギーをお持ちの方は、お控えください。」といった注意書きを枠外に記載しています。

また、エビ・カニのアレルギーをお持ちでない方でも、昆虫の摂取により、稀にアレルギーのような症状が出ることが報告されています。昆虫を含む食品を初めてお召し上がりになる際は、少量からお試しいただくことをおすすめしております。

もし、食用昆虫や昆虫を含む食品を摂取して体調がすぐれない場合は、摂取を中止し、医師や専門家にご相談ください。また弊社の商品を喫食してアレルギーの症状が起きた場合、症状が落ち着いた後に、弊社お問い合わせフォーム(https://gryllus.jp/contact/)まで、召し上がった商品の名前や記載されている賞味期限をご連絡いただけますと幸いです。

コオロギの殻の成分であるキチンが
発がん性を持つというのは本当でしょうか?

社内で調査を行ったものの、キチンが発がん性を持つという科学論文等は、弊社では把握できておりません。また、2018年及び2021年に欧州食品安全機関が実施したヨーロッパイエコオロギの食用としてのリスク評価においても、キチンの発がん性に関するリスクは報告されていません。 なお、キチンは、エビやカニの殻、キノコなどにも豊富に含まれる食物繊維です。

コオロギが体内に重金属を
蓄積するというのは本当でしょうか?

コオロギは、食べたエサを通じて、カドミウムなどの重金属を体内に蓄積すること(いわゆる「生物濃縮」)が報告されています。

重金属の蓄積は、昆虫に限らず、魚介類や農畜産物等で広く発生し得る現象です。このため、米や魚介類など一部の食品では、カドミウム等の特定の重金属について基準値が設定されています。しかしながら、大部分の食品については基準値が設定されておらず、食用コオロギについても、適用できる基準値は定められていません。

コオロギの体内への重金属の蓄積を、食品として適切な水準に管理するには、与えるエサの選定が重要です。弊社では、コオロギの飼育専用に自社で開発したエサを与えるとともに、加工後のコオロギ原料について重金属(カドミウム、ヒ素、鉛、水銀)の検査を実施し、いずれも、他の食品と比較して特段の食品安全上のリスクを有するものではないことを確認しています。

コオロギの食品としての安全性を
確認するための検査を行っていますか?

弊社では、製造したコオロギ原料の全てのロットについて、社内で微生物検査を実施し、品質に問題がないことを確認しています。

同時に、HACCPに則った衛生管理を行い、トレーサビリティーを確立することで、最終製品の食品安全の確保と、異常があった際の速やかな検知および対応ができる体制を整えています。

またコオロギ原料を使用した各種自社製品(C. TRIA商品など)においては、製造委託先での試作や、安全性の評価を行った上で販売しています。

コオロギを妊婦が食べると
危険というのは本当でしょうか?

コオロギの喫食が妊婦および胎児に悪影響を及ぼすという科学論文等は、弊社では把握しておりません。また、2018年及び2021年に欧州食品安全機関が実施したヨーロッパイエコオロギの食用としてのリスク評価においても、妊婦及び胎児への影響に関するリスクは報告されておりません。

コオロギを歴史的に食べてきた地域はありますか?

コオロギは、現在でも東南アジアをはじめとした地域で、日常的に食されています。 現地では素揚げで食べられるのが一般的です。